妄想型統合失調症で障害共済年金2級を取得、年間約143万円を受給できたケース
相談者
男性(40代/無職・入院中)
傷病名:妄想型統合失調症(精神の障害)
決定した年金種類と等級:障害共済年金2級 (年間約143万円受給)
相談時の相談者様の状況
発病は平成6年頃で、学生時代から人間関係に苦しみ、妄想や虚言が見られるようになりました。大学卒業後、公的な職に就きましたが、就職後に妄想がさらに活発になり、ご家族に連れられて初めて心療内科を受診されました。しかしご本人に病気の認識がなく、服薬を拒否し、「職場と組織がつながっている」といった妄想から退職に至りました。その後も別の病院を受診しましたが、治療への拒否感が強く、就労しても長く続かずに退職を繰り返していました。その後、トラブルを起こしてしまったり、交通事故に遭ったりなど非常に不安定な状態が続き、症状の悪化から数年間の入院も経験されました。退院後も妄想は治まらず、ご自宅ではお食事や入浴の促し、金銭管理、通院や服薬管理に至るまで全てをご家族に頼る生活となっていました。近年はさらに妄想や虚言がひどくなり、ご家族に対する暴力的な言動も見られるようになりました。最終的には大声を出して近隣から通報され、措置入院となってしまいました。今後の長期的な療養と生活への強い不安から、ご家族が代理で当事務所へご相談にいらっしゃいました。
相談から請求までのサポート
今回は、初診が平成14年と古く、初診時から現在に至るまで、ご本人に病識がない中で入退院や通院の中断を繰り返すなど、非常に複雑な経過を辿ってこられました。「病歴・就労状況等申立書」の作成にあたっては、ご家族から詳細にヒアリングを行い、発病から現在までの約30年間にわたる経緯を時系列で分かりやすく整理しました。また、ご本人が医師に直接症状を伝えることが困難であったため、ご自宅でのご様子(食事や入浴の促しが必要なこと、金銭管理が全くできないこと、ご家族への暴言・暴力など)や、過去のトラブル、措置入院に至るまでの深刻な状況を参考資料として詳細にまとめました。この資料を医師にお渡しすることで、診察室では見えにくいご家族の長年にわたる手厚いサポートの状況や、ご自宅での著しい生活の困難さが正確に伝わり、実態に即した診断書を作成していただくサポートができました。
社労士からのひとこと
長年にわたり、ご本人に病気の認識がない中での献身的なサポートや、度重なるトラブルの対応など、ご家族の皆様は本当に計り知れないご苦労をされてきたこととお察しいたします。今回、複雑な経緯やご自宅での困難な状況をしっかりと書類にまとめることで、審査側に実態をお伝えするお手伝いができ、無事に受給に繋がり私も大変嬉しく思います。この年金が少しでもご家族の安心に繋がれば幸いです。今後も更新のお手続きなど、何かお困りごとがございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
結果
決定内容:障害共済年金2級
受給額:1,437,623円(令和6年度)
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