アスペルガー症候群で障害基礎年金2級を取得、年間約81万円(遡及額:4,205,448円)を受給できたケース

相談者

女性(30代/障害者雇用にて就労中)
傷病名:アスペルガー症候群(精神の障害)
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約81万円受給)(遡及額:4,205,448円)

相談時の相談者様の状況

幼少期から言葉の遅れやコミュニケーションの苦手さがあり、学生時代も対人関係に苦労されていました。大学3年生の頃に大学生活に馴染めず、お母様の勧めで初めて心療内科を受診されました。大学卒業後は就職が難しく、障害者向けの訓練校を経て、現在の会社に障害者雇用枠で就職されました。現在はCADを使った事務処理補助のお仕事をされていますが、職場での会話が難しく、極度の疲労を感じておられます。社長や周囲の多大な配慮のもとで辛うじて勤務が続けられている状態です。私生活では、自立を目指して一人暮らしを始められたものの、整理整頓ができずにお部屋がゴミ屋敷状態になってしまったり、金銭管理ができずに同じものを何度も買ってしまったりなど、日常生活に大きな支障が生じています。現在もお食事の手配や通帳の管理、社会的な手続きなど、生活のほぼ全てをお母様に頼らざるを得ないご状況であり、今後の生活への不安からご相談にいらっしゃいました。

相談から請求までのサポート

今回のケースでは、長年お勤めを継続されているものの、それが「障害者雇用枠」での手厚い配慮(社長からの十分な見守りなど)によるものであること、そしてご自宅での生活能力が極めて制限されていることを審査側に正確に伝えることが重要でした。「病歴・就労状況等申立書」の作成にあたっては、幼少期からの対人関係における生きづらさや、就労におけるご苦労を時系列で分かりやすく整理しました。また、ご自宅でのご様子について、「口頭での指示が理解できず文書での説明が必要なこと」や、「お母様によるお弁当の定期配達の手配、金銭の全面的な管理が不可欠であること」など、一人暮らしとはいえ実際にはお母様の多大なサポートの上に成り立っている厳しい実態を詳細に記述しました。さらに、障害認定日(初診日から1年6ヶ月後)当時もご症状が重く無職であったため、過去に遡っての請求(遡及請求)も視野に入れ、実態に即した的確な診断書を作成していただけるようサポートいたしました。

社労士からのひとこと

幼少期からの生きづらさを抱えながら、お仕事にも懸命に取り組んでこられたご苦労は、本当に大変なものだったとお察しいたします。今回、お母様にもご協力いただき、職場での特別な配慮やご自宅での手厚いサポートの状況をしっかりと書類におまとめし、無事に過去に遡ってのまとまった年金受給(遡及受給)に繋げることができ、私も大変嬉しく思います。この年金が少しでもご本人様とお母様の今後の安心に繋がれば幸いです。更新のお手続きなど、今後も何かお困りごとがございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。

結果

決定内容:障害基礎年金2級(遡及)

受給額:816,000円(令和7年度)(遡及額:4,205,448円)

年金生活者支援給付金:65,400円(令和7年度)

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