双極性障害で障害厚生年金2級を取得、年間約159万円を受給できたケース
相談者
女性(30代/無職)
傷病名:双極性障害(精神の障害)
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級 (年間約159万円受給)(遡及分7,698,506円受給)
相談時の相談者様の状況
発症は平成19年頃、20代の頃でした。当時勤務していた職場での人間関係や、上司からの過干渉によるストレスがきっかけで、感情のコントロールができなくなり、涙が止まらない、声が出せないといった症状が現れました。その後、退職を余儀なくされ、現在に至るまで15年以上もの間、通院と服薬を続けていらっしゃいます。
病状は一進一退で、一時期は人と関わらない短期のアルバイトを試みたこともありましたが、不眠や気分の落ち込みが激しく、継続して働くことはできませんでした。現在はご結婚されお子様もいらっしゃいますが、家事や育児などの日常生活を一人でこなすことは難しく、ご主人やご実家のご両親からの手厚い援助がなければ生活が成り立たない状態です。「家族にばかり負担をかけて申し訳ない」「将来のお金のことが心配」と、障害年金の申請をご検討されました。
相談から請求までのサポート
今回は初診から現在まで同じ病院に通院されていたため、過去のカルテに基づき、障害認定日(初診日から1年6ヶ月後)まで遡って請求する「遡及請求」を行う方針で進めました。
一番のポイントは、過去に短期間アルバイトをしていた時期の評価でした。単に「働いていた」という事実だけでは症状が軽いと誤解される恐れがあるため、「人と接しない仕事を選んだが続けられなかった」「不眠や体調不良で外出もままならなかった」という当時の就労の実態を「病歴・就労状況等申立書」に詳細に反映させました。また、現在はご結婚されていますが、家事の細かい手順が分からなくなったり、感情の起伏で家族に頼りきりになったりしている現状を丁寧にヒアリングしました。診察室では伝えきれていないご自宅での「生活のしづらさ」や「家族のサポートの必要性」をまとめた参考資料を作成し、医師へ橋渡しを行うことで、実態に即した診断書の作成をサポートいたしました。
社労士からのひとこと
家事や育児、そして将来のことなど、たくさんの不安を抱えながらのご相談でしたね。15年以上という長い期間のご病気との闘いを振り返るのは、とてもエネルギーのいる作業だったと思いますが、当時の辛かった状況や、ご家族に助けてもらっている感謝の気持ちなどを正直にお話しいただけたことが、今回の結果に繋がりました。過去に遡っての受給が認められ、まとまった一時金でお金の心配が少しでも軽くなれば幸いです。これからはご家族との時間を大切に、無理せずゆっくり過ごしてくださいね。
結果
決定内容:障害厚生年金2級(遡及)
受給額:1,598,671円(令和6年度)(遡及額:7,698,506円)
年金生活者支援給付金:65,400円(令和6年度)
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