注意欠陥多動性障害・自閉スペクトラム症で障害共済年金2級を取得、年間約165万円を受給できたケース
相談者
女性(50代/パート・アルバイト・)
傷病名:注意欠陥多動性障害・自閉スペクトラム症(精神の障害)
決定した年金種類と等級:障害共済年金2級 (年間約165万円受給)
相談時の相談者様の状況
幼少期から言葉や歩き始めの遅れがあり、3歳児健診後の精密検査では「異常なし」と診断されたものの、幼稚園での集団行動になじめないなどの生きづらさを抱えていました。小学校3年生からは特別支援学級、高校は特別支援学校へ進学されましたが、環境の変化に対応するのが苦手で、頑固なこだわりや対人コミュニケーションの難しさから、友人ができず孤立しがちでした。
特別支援学校卒業後は障害者雇用枠で就職し、清掃の仕事をされていますが、ストレスから腹痛を起こすことが多く、遅刻や欠勤が目立つ状態でした。ご自身で計画を立てて行動することが難しく、金銭管理やスケジュールの管理、通院の付き添いなど、生活のほぼ全てにおいてお母様のサポートが必要です。「母がいなければ生活も仕事も成り立たない」という将来への強い不安から、20歳になられたタイミングで当事務所へご相談をいただきました。
相談から請求までのサポート
今回は「障害共済年金」の請求でした。ポイントは、現在短時間とはいえ「就労している」事実と、障害の状態との整合性でした。 ご相談者様は働いていらっしゃいますが、それは「単純な配膳作業」「短時間勤務」という限定された環境だからこそ辛うじて継続できているものです。しかし、一見すると普通に勤務しているように誤解されるリスクがありました。 そこで「病歴・就労状況等申立書」を作成するにあたり、職場で頻繁に指導を受けている事実や、過去に複雑な業務(経理や管理業務)では適応できず解雇・免職に至った経緯を詳細に記述し、「一般就労と同等の能力はない」ことを強調しました。 また、家庭内において金銭管理が全くできず、ご主人の支配下にあるという経済的なDV(ドメスティック・バイオレンス)に近い状況や、それによる精神的な圧迫が就労能力をさらに低下させている実態についても医師へ情報提供し、診断書に反映していただきました。
社労士からのひとこと
家庭内での辛い状況や、お仕事での失敗談など、思い出したくないことも多かったと思いますが、勇気を出して全てお話しくださりありがとうございました。 ご主人に知られずに手続きを進めたいというご希望も含め、慎重に進めてまいりましたが、無事に2級が決定し本当に良かったです。ご自身の口座に年金が振り込まれることで、少しでも自由になるお金ができ、心の余裕につながればと願っております。これからはご自身のために、少しずつ人生を歩んでいってくださいね。
結果
決定内容:障害共済年金2級
受給額:1,654,483円(令和6年度)
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