注意欠如多動症、自閉スペクトラム症で障害基礎年金2級を取得、年間約83万円を受給できたケース

相談者

男性(20代/無職)
傷病名:注意欠如多動症、自閉スペクトラム症(精神の障害)
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約83万円受給)(遡及分2,295,097円受給)

 

相談時の相談者様の状況

幼少期から着替えなどの身の回りのことが自発的にできず、集団行動の切り替えが苦手で、授業中に立ち歩いてしまうなどの状況がありました。小学5年生の時に学校の勧めで初めて心療内科を受診し、以降、定期的に通院を続けてこられました。中高生時代には、衝動的な買い物や昼夜逆転の生活などがあり、ご家族の指導や援助が欠かせない状態でした。高校卒業後、学校の紹介で障害者雇用枠として就職されました。当初は上司の理解もあり順調に勤務していましたが、職場の体制が変わり、障害への理解がない新しい上司から強い叱責を受けるようになりました。それを機に体調を崩して欠勤や休職を繰り返すようになり、現在は短時間勤務で復職しているものの、出勤時はお母様の車での送迎が必須となっています。帰宅後は疲労が激しく、家事や身の回りのことは一切できずお母様に頼りきりの状態であり、将来への不安から当事務所へご相談にいらっしゃいました。

 

相談から請求までのサポート

今回は、障害認定日に遡って請求を行う「遡及請求」として手続きを進めました。ご相談者様は現在「就労している」状態でしたが、それが「障害者雇用枠」であり、かつ多大な配慮やご家族のサポートの上に成り立っていることを審査側に正しく伝える必要がありました。そこで「病歴・就労状況等申立書」を作成するにあたり、職場の上司が交代したことで適応できず休職に至った経緯や、現在の勤務も短時間に制限されていること、毎朝お母様の送迎がなければ通勤すら困難である厳しい実態を詳細に記述しました。また、ご自宅では極度の疲労から家事が全くできず、入浴や着替えもご家族の援助が必要であるという日常生活の困難さを整理し、医師にも実情が正確に伝わるようサポートさせていただきました。

 

社労士からのひとこと

新しい環境での強いストレスや、休職を繰り返されたご苦労は大変なものだったと思います。お母様からこれまでの経緯を詳しく伺うことで、一見働けているように見えても、ご家庭での手厚いサポートや職場でのギリギリの状況があることを、しっかりと書類に反映させることができました。過去に遡っての受給が認められたことで、ご本人とお母様の将来へのご不安が少しでも和らげば嬉しいです。これからも無理をなさらず、ご自身のペースで進んでいってくださいね。

 

結果

決定内容:障害基礎年金2級(遡及)

受給額:831,700円(令和7年度)(遡及額:2,295,097円)

年金生活者支援給付金:65,400円(令和7年度)

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