右急性硬膜外血腫・脳挫傷で障害基礎年金2級を取得、年間約81万円を受給できたケース
相談者
男性(50代/会社経営・休職中)
傷病名:右急性硬膜外血腫・脳挫傷(精神の障害・高次脳機能障害)
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約81万円受給)
相談時の相談者様の状況
発症は17歳の頃でした。バイクを運転中に転倒事故に遭い、救急搬送されて「右急性硬膜外血腫」による開頭手術を受けられました。退院後はしばらく経過観察で通院したものの、ご自身では治ったと思い込み、その後長年にわたり通院をされていませんでした。学校卒業後は様々な職を転々とされましたが、今思えば当時から物忘れが多く、仕事や生活に影響が出ていたとのことです。その後も周囲から体調を心配されることはありましたが、ご自身では病気の認識がなく、年齢のせいだと思って生活されていました。しかし、長距離の運転ができなくなったり、物忘れの多さや反応の鈍さが目立つようになったため、周囲から強く勧められて平成26年に病院を受診されました。その結果、高次脳機能障害による重度の記憶低下と診断され、現在まで通院治療を続けておられます。現在はご自身で会社を経営されていますが、実質的な業務は全て他人に任せ、ご自身は何もできない休職状態にあります。日常生活においても、記憶障害によりお一人では買い物や薬の管理、金銭管理ができず、奥様の全面的な援助がなければ生活が成り立たない状況です。主治医の先生からも障害年金を受給できる状態であると言われ、当事務所へご相談にいらっしゃいました。
相談から請求までのサポート
今回のケースは、初診日が10代の頃のバイク事故時と非常に古く、その後に数十年にわたる長い未受診期間があったため、これまでの複雑なご経歴を審査側に正確に伝えることが重要なポイントでした。サポートにあたっては、まず初診日から現在に至るまでのご状況を詳しくヒアリングしました。「病歴・就労状況等申立書」の作成では、事故当時の状況から、その後の転職を繰り返したご苦労、そしてご自身に病気の認識がないまま長年過ごされていた経緯を時系列で分かりやすく整理しました。また、現在は会社経営者というお立場ですが、実質的には業務ができず休職状態であることや、記憶低下によりお一人では買い物ができず、奥様の手厚いサポートが不可欠であるという「日常生活の著しい困難さ」を具体的に記述し、一見しただけでは分かりにくい高次脳機能障害の実態がしっかりと審査側に伝わるよう書類作成をサポートいたしました。
社労士からのひとこと
10代での事故から数十年もの間、ご自身でも気づかないまま様々なご不便や生きづらさを抱えて生活されてきたこととお察しいたします。今回、長く複雑なご経歴をしっかりと整理し、ご自宅での奥様の献身的なサポートの様子を書類としておまとめするお手伝いができ、無事に年金受給に繋がって私も大変嬉しく思います。この年金が、ご夫婦のこれからの生活の安心に少しでも繋がれば幸いです。更新のお手続きなど、今後も何かご不安なことやお困りごとがございましたら、どうぞいつでもお気軽にご相談くださいね。
結果
決定内容:障害基礎年金2級
受給額:816,000円(令和6年度)
年金生活者支援給付金:65,400円(令和6年度)
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