自閉症スペクトラム障害で障害基礎年金2級を取得、年間約81万円を受給できたケース
相談者
女性(20代/無職)
傷病名:自閉症スペクトラム障害(精神の障害)
決定した年金種類と等級:20歳前障害基礎年金2級 (年間約81万円受給)
相談時の相談者様の状況
幼稚園の頃から登園渋りが強く、小学校入学直後から不登校となり、学校では声を出せない(場面緘黙)状態が続きました。小学5年生からは支援学級へ転籍し、放課後等デイサービスなどを利用しながら過ごされていました。中学生になると対人関係のストレスから不登校や自傷行為が見られるようになり、通信制高校に進学後も昼夜逆転の生活や極度の疲労感に悩まされました。18歳の時に改めて検査を受けた結果、自閉症スペクトラム障害の特性が強いと診断されました。高校卒業直前にコンビニでアルバイトを始めましたが、指示が理解できずパニックになり、わずか5日で辞めてしまいました。20歳を迎えられた現在は無職で、失敗への恐怖心からほとんど外出できず、ご自宅で過ごされています。家事の手伝いなどはできるものの、一度に複数の指示を覚えることが困難で、ご家族のサポートがないと外出もままならない状態であり、将来へのご不安から当事務所へご相談にいらっしゃいました。
相談から請求までのサポート
今回は初診日が20歳前にあるため、「20歳前傷病による障害基礎年金」として手続きを進めました。「病歴・就労状況等申立書」の作成にあたっては、出生時から20歳に至るまでの生きづらさやご苦労を時系列で詳細にまとめました。とくに、就学期の不登校や自傷行為、アルバイトでの挫折経験などを具体的に記載し、就労して自立することが極めて困難である実態を正確に伝えました。また、現在のご自宅での生活についても、指示の理解が難しく失敗への強い恐怖心があることや、外出にはご家族の援助が不可欠であるという「日常生活の著しい困難さ」を整理し、医師に参考資料としてお渡ししました。これにより、一見すると分かりにくいご家庭での厳しい実態が医師に正しく伝わり、現状に即した診断書を作成していただくサポートができました。
社労士からのひとこと
幼少期からご家族皆さまで寄り添い、大変なご苦労や手厚いサポートをされてきたこととお察しいたします。今回、これまでの長いご経歴やご自宅での生活のしづらさをしっかりと書類にまとめることで、審査側に実態をお伝えするお手伝いができ、無事に受給に繋がって私も大変嬉しく思います。この年金が少しでもご本人様とご家族の皆様のこれからの安心に繋がれば幸いです。更新のお手続きなど、今後も何かお困りごとがございましたら、どうぞいつでもお気軽にご相談くださいね。
結果
決定内容:20歳前障害基礎年金2級
受給額:816,000円(令和6年度)
年金生活者支援給付金:65,400円(令和6年度)
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