末梢神経障害で障害年金をもらうには?対象となる基準と申請方法

末梢神経障害で障害年金をもらうには?対象となる基準と申請方法

末梢神経障害を抱えながらの生活は、身体的な苦痛だけでなく、将来への経済的な不安も伴うことがあります。
日々の生活への影響は計り知れず、治療を続けても症状の改善が見られない場合、公的な支援制度の存在が気になる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、末梢神経障害と診断された方が、経済的な負担を軽減するための手段として障害年金制度に焦点を当て、その受給可能性や具体的な申請方法について、専門的な知識をもとに詳しく解説していきます。

末梢神経障害は障害年金の対象になる

障害等級の判断基準は症状の程度である

末梢神経障害における障害年金の受給可能性を判断する上で、最も重要な指標となるのが、その症状が日常生活や社会生活にどの程度の影響を与えているか、すなわち「症状の程度」です。
例えば、足や手のしびれ、痛み、脱力感、感覚の麻痺などが、歩行能力、手指の巧緻運動能力、あるいは日常生活における基本的な動作(着替え、食事、入浴など)にどの程度の制限を加えているかが詳細に評価されます。
具体的には、杖や歩行器なしでは短距離の歩行も困難な状態、箸やペンを正確に持つことが難しいほどの巧緻運動障害、あるいは広範囲にわたる感覚鈍麻や知覚過敏など、その障害が労働能力のみならず、日常生活全般に及ぼす支障の度合いが、障害認定基準に照らし合わせて厳密に審査されます。

初診日と継続的な治療の有無が重要である

障害年金制度においては、障害の原因となった病気や怪我について、初めて医師の診療を受けた日を指す「初診日」が極めて重要です。
この初診日時点で、加入している年金制度(国民年金または厚生年金)の保険料納付要件を満たしていることが、受給資格の基本となります。
さらに、初診日から障害認定日までの期間において、病状が固定せず、継続的に医療機関での治療を受けている事実が求められます。
これは、病状の経過や治療の効果、そして障害の程度を客観的に評価するために不可欠な要素であり、定期的な通院記録や医師の所見が、申請の際に重要な証拠となります。

特定の末梢神経障害は障害年金の対象となりやすい

末梢神経障害の全てが障害年金の対象となるわけではありませんが、一部の疾患や症状の現れ方によっては、障害年金として認定されやすい傾向にあります。
一般的に、原因疾患が明確に特定されており、かつその結果として生じる神経症状が重篤で、日常生活や労働能力に著しい制限を加える場合に、受給の可能性が高まると言えます。
例えば、ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)のように、急激かつ重篤な麻痺を引き起こす疾患、あるいは糖尿病性神経障害や多発性硬化症など、進行性あるいは慢性的な経過をたどり、広範囲にわたる機能障害を残すケースなどが挙げられます。
ただし、最終的な判断は個々の症状の重さや永続性、日常生活への影響度によって総合的に行われます。

末梢神経障害で障害年金を受給するにはどうすれば良いか?

申請手続きは3つのステップで進む

末梢神経障害による障害年金の申請手続きは、概ね3つの主要なステップを経て進められます。
まず第一段階として、お住まいの地域を管轄する年金事務所または街角の年金相談センターを訪れ、自身の障害年金の受給資格(年金加入期間、保険料納付状況、障害の程度など)について相談・確認を行います。
ここで受給の可能性があると判断された場合、第二段階として、必要書類の準備と医師への依頼に進みます。
特に、「診断書」や「病歴・就労状況等申立書」といった、自身の症状や生活への支障を具体的に証明するための書類を、医師の協力を得ながら正確に作成してもらうことが肝心です。
そして第三段階では、準備が整った申請書類一式を年金事務所へ提出します。
これらのステップを正確に理解し、計画的に進めることが、スムーズな申請につながります。

必要書類は初診日証明と診断書が中心となる

障害年金の申請において、最も重要視される書類は、初診日を明確に証明するものと、現在の障害の程度を具体的に示す診断書です。
初診日を証明する書類としては、「受診状況等証明書」が一般的ですが、初診当時のカルテがない場合など、状況に応じてレントゲン写真や検査結果、紹介状などが補助的に用いられることもあります。
診断書は、障害認定基準に沿って、症状の経過、現在の身体機能の状態、日常生活における動作の制限、精神的な影響などを、医師が詳細に記載したものが求められます。
その他、年金手帳、戸籍謄本、住民票、印鑑、そして申請者本人の預金通帳なども必要となります。
これらの書類を正確かつ網羅的に準備することが、審査を有利に進める鍵となります。

専門家への依頼は申請をスムーズにする可能性がある

障害年金の申請手続きは、必要書類の準備や医師との連携、年金制度に関する専門知識など、複雑で煩雑に感じられることも少なくありません。
このような場合に、社会保険労務士といった専門家への依頼を検討することは、申請プロセスを格段にスムーズにする可能性があります。
専門家は、障害年金制度に関する深い知識と豊富な実務経験を有しており、個々のケースに応じた的確なアドバイス、必要書類の作成サポート、年金事務所との折衝などを代行してくれます。
これにより、書類の不備による却下のリスクを減らし、自身の症状や状況が適切に評価されるように書類を作成することが期待できます。
ただし、専門家への依頼には当然ながら費用が発生するため、ご自身の状況や申請の難易度を考慮した上で、依頼するかどうかを慎重に判断することが重要です。

まとめ

末梢神経障害による障害年金の受給は、症状の程度、初診日、継続的な治療などが総合的に判断されます。
自身の病状が認定基準に該当するか、まずは専門機関に相談し、正確な情報を得ることが第一歩です。
申請手続きは煩雑に感じられるかもしれませんが、必要書類を正確に準備し、医師や専門家と連携することで、スムーズに進めることが可能です。
障害年金は、経済的な負担を軽減し、安心して治療や生活を送るための大切な支援制度です。
諦めずに、ご自身の状況に合わせた適切な手続きを進めていきましょう。

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