自閉スペクトラム障害で障害基礎年金2級を取得、年間約83万円を受給できたケース

相談者

男性(20代/就労継続支援B型事業所利用中)
傷病名:自閉スペクトラム障害(精神の障害)
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約83万円受給)

相談時の相談者様の状況

ご相談者様は、幼少期から人とのコミュニケーションや環境の変化に難しさがあり、学校生活やその後の社会生活でも様々な困難を抱えてこられました。専門学校卒業後も、人間関係や環境への適応に苦労され、生活上のこだわりなども強くなっていきました。その後、長期間にわたり医療機関への通院が途絶えていましたが、ご家族の支援をきっかけに再び精神科を受診し、治療を再開されました。現在は就労継続支援B型事業所に通所されていますが、通所にはご家族や周囲のサポートが必要な状況です。また、食事や入浴、着替え、金銭管理などの日常生活についても、ご家族の声掛けや支援が欠かせません。将来の生活への不安から、「障害年金を受給できる可能性があるのか」「どのように申請を進めればよいのか」とのご相談で、ご家族様から当事務所へご依頼いただきました。

相談から請求までのサポート

今回のケースでは、幼少期から続く生活上の困難や、現在B型事業所へ通所している状況を踏まえ、日常生活における実際の支援状況を適切に伝えることが重要なポイントとなりました。「病歴・就労状況等申立書」の作成では、幼少期から現在までの生活状況や通院歴、環境の変化による症状の変化について、ご家族様から丁寧にお話を伺いながら時系列に沿って整理しました。また、通院していない期間についても、症状がなくなっていたわけではなく、ご家族の支援を受けながら生活していたことを整理しました。さらに、現在の日常生活について、食事や入浴、着替え、金銭管理などにご家族の継続的な声掛けや支援が必要であること、B型事業所への通所についても周囲の配慮や支援があって成り立っていることを具体的にまとめました。これらの生活状況を参考資料として主治医へ共有し、診察時だけでは伝わりにくい日常生活上の支援や困難さが診断書へ適切に反映されるようサポートいたしました。その結果、障害基礎年金2級の受給決定につながりました。

社労士からのひとこと

幼少期から様々な生きづらさを抱えながら生活されてきたご本人様、そして長年にわたり支えてこられたご家族様のご苦労は、大きなものであったことと思います。障害年金の申請では、就労支援事業所へ通所しているという事実だけではなく、どのような支援を受けながら通所・生活しているのかを正確に伝えることが重要です。今回、ご本人様やご家族様から普段の生活状況や支援の実態を丁寧にお伺いし、実際の困難さが適切に審査へ伝わるよう書類作成をサポートすることで、受給決定につなげることができました。この年金が、ご本人様の今後の生活への安心につながり、ご家族様の負担を少しでも軽減するための支えとなれば幸いです。

結果

決定内容:障害基礎年金2級

受給額:831,700円(令和7年度)

年金生活者支援給付金:65,400円(令和7年度)

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